今季F1の開幕前テストが28日(火)にヘレス・サーキットで始まったが、各チームともトラブルだらけの初日となった。
今回のヘレステストには、ロータスを除く全チームが新車での参加を予定していた。しかし、マルシャはトラブルのため初日には間に合わず、2日目からテストに合流することとなった。
そして、小林可夢偉も所属するケータハムはセッション開始前に新車を発表する予定だったが、こちらもトラブルに見舞われてしまう。結局、ケータハムが新車をお披露目できたのはセッション終盤になってから。この日は、マーカス・エリクソンが1周を走ったのみでテストを終えた。
テストでは100周以上を走行することも珍しくないが、この日最も多くの周回を重ね、トップタイムを記録したキミ・ライコネン(フェラーリ)でさえも、31周しか走っていなかった。
メルセデスAMGは順調に周回を重ねていたが、ストレート走行中にフロントウイングが脱落。走行を担当したルイス・ハミルトンに大きなケガはなかったが、このクラッシュでメルセデスAMGはテスト初日を終えた。
また、レッドブルもこの日はタイムを計測できず。セバスチャン・ベッテルがセッション終盤に3周を走ったのみだったが、レッドブルはあるパーツを上下逆さまに装着していたこともテスト開始が遅れた理由だったという。今年は大幅にルールが変わり、クルマも技術面の変化が大きい、そのためベッテルもメカニックを責めることはなく、次のようにF1公式サイトへ語った。
「まるでパズルだよ」
「昔のF1マシンは、今ほどロケット科学に近くなかったのにね」
レッドブルより悲惨だったのがマクラーレン。ジェンソン・バトンが走行を予定していたものの、結局ガレージを出ることなくテスト初日を終えた。現地から伝えられるところによれば、電気系統と油圧系統のトラブルだったようだ。