スペインのヘレス・サーキットで28日(火)、今シーズン1回目のF1開幕前テストが始まり、フェラーリへ復帰したキミ・ライコネンが初日のトップタイムを記録した。
ロータスを除く全チームが参加予定のヘレステスト。マルシャは当初、初日から参加予定だったが、技術面の問題が発生したため初日のテスト参加を見送り、2日目から参加予定となった。
各チームがまずはピットレーンで新車のお披露目を行うと、やはり注目を集めたのはノーズの処理。近年のF1はルールによる規制が厳しく、似たような見た目のクルマが多くなっていたが、ノーズの処理はチームによって大きく異なっており、各チームのノーズを比較しながらさまざまな意見が交わされている。
新車での本格的なテスト初日ということもあり、各チームとも周回数は少なめに。そんな中、最も多く周回したのは、31周を走ったライコネン。そのライコネンが、この日のトップタイムを記録している。
2番手は18周を走ったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だが、ハミルトンは17周目にベストタイムを記録すると、18周目の1コーナーでクラッシュ。フロントウイングに不具合が発生したためのクラッシュで、メルセデスAMGは原因を調査しており、対策品のフロントウイングがイギリスのチーム本拠地からヘレスへ輸送中だとの情報もある。
3番手は、電気系統などにトラブルがあり、7周しか走れなかったバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)。4番手は、フォース・インディアへ移籍したセルジオ・ペレス。5番手はソフトウエアのトラブルでクルマが止まり、そのまま初日のテスト終了となったトロロッソのジャン-エリック・ベルニュ。6番手は、新車特有のトラブルに見舞われながら7周を走ったエステバン・グティエレスだった。
7番手は、3周を走ったものの、タイム計測はしなかったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。ベッテルは、セッション終盤になってようやくコースインできたという状態だった。ケータハムのマーカス・エリクソン。ケータハムもセッション終盤になってからのコースインで、走れたのはインストレーションラップの1周のみだった。
一方、ジェンソン・バトン(マクラーレン)は電気系統のトラブルにより、一度もコースへ出ることなくテスト初日を終えている。