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フェラーリ会長、ライコネンはやる気に満ちている

2013年12月24日(火)12:29 pm

フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは、ドイツの『Welt(ヴェルト)』紙に、来季から加入するキミ・ライコネン(ロータス)について次のように語った。

「来年から新たな技術ルールが導入されることで、アロンソと並んで経験豊かなドライバーが必要となったため、彼が我々のところに戻ってくることになった」

「フェリペ・マッサよりはキミ・ライコネンのほうが我々の要求を満たしてくれると確信している」

「大きなリスクだと言う人たちもいる。だが、70年代初頭から私はここにいるし、F1ではそうしたリスクにも向き合う必要があることを知っているよ」

モンテゼモーロがそうした発言をした背景には、アロンソとマッサのコンビはうまくいっていたものの、2007年のF1チャンピオンであるライコネンがラインアップに加わることで、すでに現状に対して不満を抱えているアロンソが、さらにその反感を増すのではないかとの指摘があるからだ。

だが、アロンソは、ライコネンを迎え入れることで、すでにかなり苛立っているのではないかとの見方を否定し、ブラジルの『Agencia Estado(アジェンシア・エスタード)』に次のように語った。

「彼と仕事をすることにワクワクしているよ。素晴らしい才能を持っているし、それにフェラーリ最後のチャンピオンだからね」

「彼から多くのことを学べるよ」とアロンソは付け加え、フェラーリの新たなドライバー・ラインアップは爆弾を抱えたようなものだとの意見は間違っていると述べた。

だが、アロンソはスペインの『El Pais(パイス)』には次のように語っていた。

「コメントはできないよ。だって彼のことをよく知らないからね。一緒のチームで仕事をしたこともなければ、10分以上一緒にいたこともないんだ」

また、アロンソは数日前には、フェラーリがマッサの果たした役割やそのざっくばらんな性格を「懐かしむ」だろう、と語っている。そして、これはライコネンに対して早めにけん制を行ったのではないかと受け取られている。

だが、モンテゼモーロは、それに関してフィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に次のように述べた。

「そういうことは全く心配していないよ」

「キミはこれからもキミなんだ。これまでもずっとそうだったようにね。もし、彼がおしゃべりになったとしたら、それはキミではなくなってしまうよ」と語り、モンテゼモーロは次のように続けた。

「彼は、以前フェラーリを抜けた後しばらく間を置くしかなかったものの、再びフェラーリに戻ってきてやる気に満ちているのが私には分かるよ」

「それは彼にとって非常に重要なことだったんだ。すごく成功に飢えた状態で戻ってきたからね」

モンテゼモーロは、以前技術的なことには興味がないと報じられていたライコネンだが、フェラーリの新しいシミュレーターでの作業にさえ満足するだろうと主張し、次のように続けた。

「我々には、自由に使えるかなりいいシミュレーターがある。ライコネンもよろこんでそれで作業すると思うよ」

モンテゼモーロは、はっきりと今後もアロンソがフェラーリのナンバー1ドライバーだという言い方はしなかったものの、「私はフェルナンドが世界で最強のレースドライバーだと思っている」と発言することで、フェラーリにおけるドライバーの順列をほのめかした。

「彼(アロンソ)は、非常にやる気に満ちた新しいチームメートを迎える。2人のドライバーがたくさんポイントを稼いでくれるのを楽しみにしているし、そうなればチーム別タイトルを奪い返すことだってできる」

また、モンテゼモーロは、アロンソとライコネンの間に火花が散るようなことはないだろう、とフランスの『autohebdo.fr』に次のように語った。

「ドメニカリ(フェラーリ/チーム代表)は、これまで彼らに対して非常に明確な態度を示してきている」

「彼らにはフェラーリをドライブする名誉と責任があるんだ。もし、ドライバーが自分のためだけに運転したいと思うのであれば、彼らは自分のチームを持つか、あるいはどこかよそへ移籍することもできるだろう」

「だが、フェラーリには、とても明確なルールがあるんだ」、とモンテゼモーロは結んでいる。

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