NEXT...F1開催スケジュール

フェラーリ会長のアロンソの評価は

2013年11月21日(木)11:18 am

フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロが、今シーズンのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)に対して「10点満点で8点」という評価を与えた。

フェラーリは、今季のチーム別ランキングで3位の座を守れるかどうかという状況に置かれているが、フェリペ・マッサ(フェラーリ)がドライバーズランキングでやっと8番手につけているのに対し、アロンソは先週末のF1第18戦アメリカGPで、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)に次ぐ2位のポジションを確定させている。

アロンソは先日これに関し、「誇りに思う。なぜなら、僕たちには2番目に速いクルマがあったわけじゃないからね。だから、2位で終われるのは僕にとっては素晴らしいご褒美だよ」と語っていた。

しかし、今年はアロンソがチーム批判を行ったり、レッドブルやマクラーレンに移籍するかもしれないという話も浮上した。故意に話題を流したといううわさが広がったことで、アロンソとフェラーリとの間にやや緊張した関係が生まれていた。

『CNN』から、そのアロンソに対する今シーズンの評価を尋ねられたモンテゼモーロは、「良かったよ。10点満点で8点だね」と答え、次のように付け加えた。

「彼は本当にすごくいいドライバーだと思うよ」

モンテゼモーロは、言い訳ではないとしながらも、ピレリがシーズン中盤にタイヤ仕様を変更したことで「大きな代償を払わされた」と語った。

さらに、モンテゼモーロは2014年にF1のルールが劇的に変更されることを喜んでいると次のように続けた。

「私はルールが変更されることをとても喜んでいるよ。なぜなら、パフォーマンスの90パーセントが空力で決まってしまうような規格は好きではないんだ」

多分、アロンソに8点よりももっと高い点を与えるのは、フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリだろう。ドメニカリはフェラーリが「彼に負うところが大きい」と語り、次のように続けた。

「そして来年は、彼(アロンソ)とキミ(ライコネン/現ロータス)だ。勝利するのに必要なクルマを与えるために、できることはすべてやらなくてはならない」

来年からの劇的なルール変更により、これまでのF1チームの力関係がいったんリセットされることになると考えている者が多い。だが、アロンソはそれでもレッドブルが圧倒的な強さを示す状態は変わらないのではないかと不安を抱いていることを認めている。

アロンソは『BBC』に次のように語った。

「レッドブルは(1周あたり)1秒ものアドバンテージを持っている。そして、彼らはどんなエキゾースト・ブローイングだろうがエンジンだろうが、彼らのクルマに備え付けることができるし、彼らはまだトップの位置にいるよ」

モンテゼモーロは、以前、アロンソがチーム批判を行ったことを受けて彼をたしなめないわけにはいかなかった。だが、ドメニカリは、アロンソが感じているフラストレーションは理解できるとしている。

「彼のフラストレーションはわれわれのフラストレーションでもある」、と語ったドメニカリは次のように付け加えた。

「もし、常に必死に戦っているドライバーに、いいクルマ、あるいは十分な速さがあるクルマを与えることができないのであれば、今後どうやってクルマを開発するかということに集中することがとても重要なんだ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック