NEXT...F1開催スケジュール

異次元のベッテル、退屈していないのは本人だけ?

2013年11月19日(火)11:09 am

ドライバーズ選手権4連覇を達成したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は17日(日)、テキサスでミハエル・シューマッハの記録を塗り替えた。今ではレース後にベッテルが披露する「ドーナツターン」すら、新鮮味を失いつつある。

10年間にわたりフェラーリで圧倒的な強さを見せていたシューマッハでさえ、成し得なかった1シーズン中の8連勝を、ベッテルはF1アメリカGP(17日実施)で見事達成してみせた。

ベッテルはレース後、笑いながら「退屈なんてしていないよ!」と話した。

しかし、今シーズン最終戦のF1ブラジルGP(11月24日決勝)を数日後に控えた今、ベッテルに同意する者は、レッドブルのスタッフを除くとパドックにはそう多くはないだろう。

「フェラーリ、マクラーレン、そしてメルセデスAMGは、何としてでも形勢を立て直す必要がある。なぜなら、ブラジルで誰が勝つのかは一目りょう然だからだ」と『Telegraph(テレグラフ)』のトム・ケアリー記者は警笛を鳴らす。

F1の最高権威バーニー・エクレストンでさえ、オースティンではレースの途中で飽きてしまったようだ。『Bild(ビルト)』紙によると、レースが43周目に入ると警察に付き添われてサーキットを後にしたという。

これはおそらく、日曜日のレースにおいて、ベッテルの後方でもあまりバトルが見られなかった上、トップと後続との差が開きすぎていたからであろう。

ピレリがアメリカGPに硬いタイヤコンパウンドを持ち込むなど、超保守的なアプローチをとった結果、1ストップ戦略が主流となり、レースの盛り上がりを懸念する声もあがっていた。

F1の戦略を練るため新たに形成されたグループは、2014年のレースで2ストップ戦略を義務化させるピレリ側の提案を次回の会合で話し合うだろうと『Speedweek(スピードウィーク)』が伝えている。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック