手術のために今季残り2戦の欠場が決まったキミ・ライコネン(ロータス)の後任として、ふたりのドライバーの名前があげられている。
そのひとりは、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)だ。仮に、投資家集団であるクァンタムからの出資を受けられることになれば、ロータスとしてはドイツ人ドライバーのヒュルケンベルグをライコネンの後任ドライバーとして2014年の契約を行いたいと望んでいる。
ライコネンが予想よりも早くロータスを離脱することになり、ヒュルケンベルグが今季の残り2戦についてザウバーではなくロータスから出走する可能性はあるのだろうか?
「それはないだろう」と、ヒュルケンベルグのマネジャーであるヴェルナー・ハインツは、『Bild(ビルト)』紙にそう語ると、次のように付け加えた。
「誰もそのことについてわれわれと話をしていない」
現実的には、ライコネンの代役としてもっとも有力だと思われているのが、ロータスの控えドライバーであるダビデ・バルセッキだ。バルセッキは昨年F1の下位カテゴリーであるGP2のタイトルを獲得し、その後辛抱強くチャンスが訪れるのを待っている。
しかし、バルセッキは、10日(日)にイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』誌から電話があったときには驚いたと次のように語った。
「僕は何も知らないんだ。チームからは何も聞いていないし、先週はファクトリーにも行かなかった」
「エンストン(ロータス本部)でいつもよく話をしている人たちでさえ、何も言ってきていないよ」
バルセッキは、普段通りの準備をして12日(火)にオースティンに向けて出発すると語るとともに、次のように付け加えた。
「もし何かあっても、僕は対応できるよ」