レッドブルが先日行った“撮影会”に、フォース・インディアが監視役を送り込んだようだ。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、コンストラクターズ選手権4連覇を達成したレッドブルに対し、厳格に禁止されているテストの抜け穴を巧みに利用しているのではないかと疑いを持つフォース・インディアが、撮影会に監視役を送り込んだと報じた。
各チームは、プロモーションや撮影を目的とする場合でのみ、クルマの走行が認められている。しかし、同誌のミハエル・シュミット記者は、フォース・インディアをはじめとする複数のチームが、レッドブルに対し新パーツのテストを疑っていると伝えた。
表向きは撮影目的としながら、レッドブルが毎回同じロッキンガム・サーキットでプロモーションを目的とするテストを行っているため、今回の疑惑が一気に浮上した格好だ。
このため、フォース・インディアは、レッドブルが5日(火)と6日(水)にロッキンガムで実施した“撮影”に監視役を派遣する許可を求めていた。
夏休み以降に大躍進を果たしたレッドブルには、もうひとつの疑いがかけられている。それは、2週間の完全閉鎖が義務づけられているファクトリーの夏休み期間中に抜け道を見つけたのではないか、というものだ。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーをつとめるヘルムート・マルコは、次のように述べ、憶測を一蹴してみせた。
「私たちが夏休み以降に改善したのは、たとえファクトリーが閉鎖されていても、そのあいだ脳が働いていたからだ」