F1マシンを作らせたら右に出る者はいない、レッドブルの再考技術責任者エイドリアン・ニューイ。セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、そんなニューイにヨットレース進出を思いとどまるよう呼びかけている。
ニューイは先週末のF1アブダビGPで、イギリスが誇るヨットレースの英雄ベン・エインズリー卿と会談。また、以前からニューイはアメリカズカップ用のレース艇設計に興味を示していた。
「彼がそんなことに手を染めるなんて想像できないよ」と、オーストリア『Servus TV(セアヴスTV)』に話すベッテル。
「ヨットを乗りに行く彼は見たことがない。クルマの運転は大好きだけどね。ずいぶん楽しんでいるらしいよ」
「もしボートに乗っているなら盛大に日焼けして帰ってくるはずだ。そんなのあり得ないよ」とベッテルはジョークを飛ばす。
ベッテルは軽口のつもりでコメントしたかもしれないが、ニューイへのメッセージは明らかに真剣だ。レッドブルの成功はニューイなくして成り立たない。
アメリカズカップ挑戦計画についてきかれ、「たぶん、いつの日かね」と答えるニューイ。「でも今日あしたの話ではない」
2014年、F1は大きく変化する。それに伴い、チームの勢力図も変わるかもしれないとニューイは『Servus TV(セアヴスTV)』に語っている。
その点、レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコ博士はより自信ありげだ。
「我々にはエイドリアン・ニューイがいるじゃないか!」
「2014年に限らず、いつ規則が変わろうが彼のマシンは常に無敵だ」