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エクレストン、ライコネンのストライキを支持

2013年11月05日(火)6:58 am

今シーズン一銭たりとも報酬が支払われていないことから、残りのレース欠場をちらつかせているキミ・ライコネン(ロータス)を、F1の最高責任者バーニー・エクレストンが支持している。

先週末のF1アブダビGPには何とか参戦したものの、今後も1,500万ユーロ(約20億円)に上る報酬が支払われない場合、次戦F1アメリカGP(11月17日決勝)と最終戦F1ブラジルGP(11月24日決勝)の欠場もありえると警告しているライコネン。この件に関して、エクレストンは英紙『Mirror(ミラー)』に対し、次のように語った。

「彼は確かに契約を結んでおり、報酬を受け取らねばならない」

「彼のことは気の毒に思うよ。しかし契約を結ぶ際はもっと慎重に、また自分が何にサインしようとしているのかをしっかりと認識しなくてはいけない」

「残りのレースを欠場するかどうかは彼次第だ。そしてその結果どうなるのかを彼は十分理解している」

1997年のF1世界王者ジャック・ビルヌーブも、我慢の限界を迎えたライコネンに同情する。

「単に情熱の面だけからレースをすべきだと人は言うけれど、彼はプロのレーサーだ。それが彼の仕事なんだよ」

「もしも僕が彼の立場にあって、給料が支払われないとしたら、絶対にオースティンやサンパウロには行かないね」

以前のようなショートホイールベースのマシンへと戻すことで、まだ本調子とは言えないもののここ数戦の不調をようやく脱し、F1アブダビGP予選では5番手につけたライコネン。

しかし予選後のフロアのたわみ具合を確認するテストにおいて、ライコネンのマシンが規定に反していることが判明。ロータスは縁石によるダメージだと主張したが認められず、予選結果から除外となり、決勝では最後尾からのスタートとなって1コーナーでの接触によりリタイアした。

ロータスのトラックサイドオペレーションズディレクターを務めるアラン・パーメインは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、F1ハンガリーGP(第10戦)では同様の状況で処分を受けなかったロマン・グロージャンの例に言及しつつFIA(国際自動車連盟)の二重基準を非難した。

「これはハンガリーと全く同じ状況だ」

「キミは残りのラップでアドバンテージなど得てはいない。むしろコーナーではわずかにタイムをロスしたくらいだ」とパーメインは主張している。

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