F1界の視線は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)の4年連続タイトル獲得から、法廷の中へと移ってゆくことになるかもしれない。
伝えられるところによれば、ドイツ検察局ではF1最高責任者であるバーニー・エクレストンに対する汚職容疑が刑事裁判に持ち込まれるかどうかまだ決定していないとしているものの、これとは別の民事訴訟が29日(火)からロンドンで開始されるという。
『Bloomberg(ブルームバーグ)』によると、この裁判は、ドイツのメディア企業であるコンスタンティン社が、エクレストンに対し、すでに投獄されている元銀行家のゲルハルト・グリブコウスキーへの贈賄容疑に関して、1億7,100万ドル(約167億円)の損害賠償を求めているという。この裁判の成り行きについてはドイツ検察局も「何か彼らの裁判にとって役立つものがないかどうか注視することになるだろう」としている。
その裁判に出廷し、証拠を提出することが予定されているエクレストンは次のように語った。
「理想的ではないし、こうしたことが起きないほうがよかった。だが、われわれに裁判システムを変えることはできないからね」
かつて、F1チームのミナルディを所有していたポール・ストッダートは、28日(月)に83歳の誕生日を迎えたばかりのエクレストンを支援している、と次のように語った。
「彼が有罪であると証明できる信頼に足る証拠などこれっぽっちも見たことがないよ。バーニーがいなくなれば、F1はかなり貧弱なものになるだろうね」