フェラーリの開発担当ドライバーであるペドロ・デ・ラ・ロサが、パドックにおいて2014年のF1カーの見た目が悪いとのうわさを耳にしたことがあると認めた。
2010年から2012年まで3年連続でタイトルを獲得し、その記録を今年4年に伸ばそうとしているレッドブルだが、そのF1カーを設計した最高技術責任者エイドリアン・ニューイは先週、これまでとは大きく変わるルールに合わせた2014年のクルマは美しくはないと発言した。
『Marca(マルカ)』から、すでにフェラーリの2014年型車を見たことがあるかと尋ねられたデ・ラ・ロサは、実際に見たことはないとしながらも、「かなり違うものになりそうだという話は聞いたよ」と答え、ニューイが語ったようにクルマのノーズは「すごく低くなる」らしいと付け加えた。
さらに、新しいフェラーリF1カーも「醜い」のかと尋ねられたデ・ラ・ロサは、次のように答えた。
「わからないよ。そういう声が聞こえてくるのは本当だよ。フェラーリばかりでなく、ほかのチームからもね。みんなが言うんだ。ねえ、うちのクルマはすごく醜いんだけど、おたくのは? ってね」
だが、来季のF1カーに関するもっとも大きな疑問は、新しいルールによってF1の力関係に変動が起こるのかどうかということだ。さらに具体的に言うならば、レッドブルが圧倒的な力でF1を制する時代は終わりを告げるのかどうかということだ。
「全然わからないよ」とほほ笑みながら答えたデ・ラ・ロサは次のように続けた。
「正直に言って、僕たちは懸命に働いているけれど、状況は分からないんだ」
「でも、初めて、エンジンが空力と同等か、あるいはそれ以上の重要性を持つことになるよ」とデ・ラ・ロサは締めくくった。