今週末のF1第14戦韓国GPで、またひとり新人ドライバーが実戦デビューするかもしれない。ロータスのダビデ・バルセッキだ。本人も「準備OK」と鼻息が荒い。
その原因は、先の第13戦シンガポールGPで腰痛に苦しんだエースのキミ・ライコネンにある。
ライコネンは、韓国GPに先立って次のように話している。「腰の調子は、4日(金)のフリー走行に出てみないと分からない」
もっともシンガポールで語ったライコネンの発言から察するに、体調がどうあれ給料が払われていない以上、今後のレース欠場もやむなしというのがライコネンの考えだ。
民事訴訟の可能性をきかれたライコネンは、こう答える。「どうだろうか」
「契約書って、こんな時のためにあるものだよね」
このように不確定要素が多い中、韓国GPがF1デビューとなるかもしれない控えドライバーのバルセッキに心構えについての質問が飛ぶのも当然だ。
「いざという時に備えるのが僕の仕事だよ」と、昨年のGP2チャンピオン、バルセッキはイタリア『Autosprint(オートスプリント)』に答えている。
「あとは、成り行きとチームの決断次第だ」というバルセッキだった。