今季限りでのF1引退を発表し、2014年からはル・マン24時間レースを含むWEC(世界耐久選手権)に戦いの場を移すマーク・ウェバー(レッドブル)が、過去に大きなミスをしたと明かした。
すでに10年以上も前となった2002年にミナルディからF1デビューを飾ったウェバーは、その後ジャガー、ウィリアムズを経て、2007年に現在は押しも押されもせぬトップチームとなったレッドブルへ加入している。
だが、ウェバーはその過程においてひとつの大きなミスを犯したと認めている。それは、2005年にフェルナンド・アロンソ(現フェラーリ)のチームメートとしてルノーに加入するのではなく、ウィリアムズへの加入を選択したことだ。その年、アロンソとジャンカルロ・フィジケラを擁したルノーは、アロンソのドライバー・タイトル獲得に加え、チーム別タイトルも手中に収めている。
「僕は残念なことに(ルノー加入を)断ってしまった。そんなもんさ」と語ったウェバーは次のように続けた。
「結局、あれは最善の判断ではなかったね」
また、ウェバーは現在のF1はかつてV10エンジンが使用され、ブリヂストンとミシュランとの間のタイヤ戦争もあった時代とは比べることはできないと次のように続けた。
「あれを今運転するのは難しいだろうね。誤解しないで欲しいんだけど、当時はパワーもものすごかったし、グリップもすごく高かったから、それをうまくあやつってコントロールするのはとても難しかったよ」
「今は、レースの間ずっとペースをコントロールして、クルマやタイヤをレースが終わるまで大切に扱うことのほうが重要になっているんだ」