F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)がF1シンガポールGP(9月22日決勝)の記者会見のスケジュールを整える際に、うっかり勇み足を踏んでしまったようだ。
キミ・ライコネンが今季限りでロータスから去ることになったことで、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグがそのシート獲得に名乗りをあげている。だが、実際にはまだ契約にはこぎつけていない。
ところが、シンガポールで19日(木)に行われる記者会見への参加ドライバーを知らせるためにFIAが発行したリストには、ヒュルケンベルグが「ロータス」として参加することになっていた。
この間違いはすぐに発見され、修正が施された。
ヒュルケンベルグとともに、来季のロータスのドライバー候補だと考えられているのが、今シーズン限りでフェラーリを離脱することになったフェリペ・マッサだ。
ミュンヘンの『Abendzeitung(アーベンツァイトゥング)』紙に、ロータスのライコネンの後任争いの状況を具体的に聞かれたヒュルケンベルグは、「それは僕が決められることではないよ。でも、僕は(2014年には)速いF1マシンが欲しいんだ」と答えた。
26歳となるヒュルケンベルグは、ザウバーに残留する可能性も完全に否定してはいない。だが、2013年シーズンのザウバーには競争力もなく、チーム自体の存続に向けて、もがき苦しんでいる状態だ。
しかし、ヒュルケンベルグは、トロロッソからチーム別ランキング7位の座を奪い取ることができれば、分配金も増え、状況が変わってくるだろうと次のように語った。
「僕たちはトロロッソに近づいてきているし、彼らをランキングで追い抜くことができるかもしれない」
「それはチームにとってもいいことだよ。それによってボーナスが出るからね。今、彼らが必要としているのは現金なんだ!」
フェラーリとキミ・ライコネンとの契約が明らかとなる前までは、ヒュルケンベルグがフェリペ・マッサ(フェラーリ)の後任ドライバーの有力候補だと考えられていた。