6日(金)、F1各チームの手元に届いた2014年暫定F1カレンダー。ところがF1最高権威者のバーニー・エクレストンは、配布した覚えはないと言っている。
公になったカレンダーには、過去最多の21レースが列記されている。だが、F1のボスであるエクレストンは、本物のカレンダーは「まだ作っていない」と主張している。
「カレンダーの草案なんて、そんなものはない」と、『Reuters(ロイター通信)』に語るエクレストン。
さらにイギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』には、こうコメントしている。「あれは我々(が公表したもの)ではないよ」
問題のカレンダーからはニュージャージーとバレンシアの2カ所が抜けていて、両レースの主催者とも、そのようなスケジュールが公表されたことに怒りを見せている。
バレンシア州政府のホセ・シスカール副首相は、スペイン『El Pais(パイス)』紙にこう語っている。「我々は、レース非開催の公式通知など受け取っていない」
一方のニュージャージーだが、暫定カレンダーについてFIA(国際自動車連盟)のアメリカ人理事ニック・クローは、次のように話している。「上限を超えるレースが記載されているうえ、仮開催のイベントがいくつか抜けている」
ザウバーのチームマネジャー、ベアト・ツェンダーも、モンツァで出回ったカレンダーはまず間違いなく変更されるだろうと、次のように『Speed Week(スピードウィーク)』に語った。
「特に、問題はレース数だ」
「ほんとうに21レースを開催するつもりなら、F1全11チームの同意が必要だ。間違っても、そんなことにはならないだろうけどね」