先週末のF1第11戦ベルギーGPにおいて、セバスチャン・ベッテルが余裕で優勝を果たしたレッドブルだが、来週末にモンツァで開催されるイタリアGPにおいても圧倒的な勝利を収めるのではないかとの推測は当たらないかもしれないとしている。
何人かのF1関係者たちは、スパ・フランコルシャンの長いストレートにおいてはメルセデスAMGのほうが優勢ではないかと考えていた。だが、実際に蓋を開けてみれば、最初から最後までベッテルがレースを支配することとなった。
モンツァは、そのスパよりもさらに高速で、ダウンフォースを減らすサーキットだ。だが、ベッテルはレッドブルの2013年型車であるRB9がイタリアGPでも圧倒的な強さを示すことができるかどうかは分からない、と次のように語った。
「予想するのはすごく難しいよ」
あと8戦を残した段階で、ポイントランキング2番手のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)に対する差を46ポイントにまで広げたベッテルは、さらに次のように続けた。
「(モンツァでは)ストレートで、くぎ付けにされてしまうような苦しい年もあったし、ストレートでのタイムロスが一定程度に限られていたからコーナーでペースを取り戻せた年もあった」
「今年はどうなるか、まだ分からないよ」、とベッテルは付け加えた。
レッドブルの最高技術責任者であるエイドリアン・ニューイも同様に不安を感じているようだ。
「モンツァは我々にとって難しいサーキットになるかもしれないと思っている」
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』にそう語ったニューイは、次のように続けた。
「あそこはストレートが多くて、コーナーはそれほどないからね」