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ピットストップ競争でトップは?

2013年08月12日(月)10:58 am

レッドブルは、現在ドライバータイトル争いとチーム別タイトル争いの両方で首位を走っているが、ピットクルーたちの作業時間もF1最速のようだ。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーが今季ここまでのピットストップに要した平均時間はわずか2.83秒だったと報じている。

これに関し、マクラーレンのスポーティングディレクターであるサム・マイケルは次のように語った。

「昨年のシーズン後半には、我々はレッドブルよりも平均してコンマ3秒速かった」

「いまではそれが逆になってしまっている」

事実、2番手につけているのはフェラーリで、平均時間は2.9秒。それにメルセデスAMGの3.06秒が続いている。

さらに、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、今シーズンここまでのピットストップ時間の上位5番手までの記録すべてをレッドブルが刻んでいるとしている。今季の最速ピットストップ記録はウェバーが第2戦F1マレーシアGPで記録した2.13秒だという。

だが、メルセデスAMGは、そのタイムはもっと縮められると考えているようだ。メルセデスAMGのスポーティングディレクターであるロン・メドーズは次のように語った。

「我々はニュルブルクリンク(ドイツGP/第9戦)での練習で1.6秒を出したよ」

「だが、もちろん、練習のときは決勝レースでの実際のピットストップのような緊張感はないがね」

しかし、実際のところ、シーズン後半にはピットストップのスピードはもっと遅くなりそうだ。

第9戦F1ドイツGPの決勝において、きちんと装着されていなかったウェバーのタイヤがはずれ、ピットレーンでカメラマンを直撃するという事故が発生。これを受け、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)ではホイールナットの締め方が不十分なタイヤがクルマからはずれてしまうことを防ぐために、一連の補助的なピンが設けられたシステムの導入を検討している。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、レッドブルは第10戦F1ハンガリーGPで自主的にそのシステムのテストを行ったが、それによってウェバーとベッテルのピットストップ時間は1回あたり平均でコンマ5秒ほど余計にかかったとしている。

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