F1において、その存在感を増しつつあるロシアだが、新たなF1ドライバー候補となるであろうロシア人ドライバーたちの名前が取りざたされるようになっている。
来年は、黒海に面したソチにおいてロシアで初めてのF1グランプリが初開催される予定となっているが、すでにロシアのスーパーカーメーカーであるマルシャがF1チームを所有している。さらに、財政的危機に陥っているスイス国籍のF1チームであるザウバーには、ロシア政府とも関係の深いロシアの企業団から救済の手が差し伸べられた。
そして、この次にロシアとの関係が強くなると考えられているのが、F1において長い伝統を持つイギリスのウィリアムズだと考えられている。ウィリアムズは最近、ロシアの新GP2チームであるロシアン・タイムとの関係が報じられていた。
『Italiaracing(イタリアレーシング)』は、そのロシアン・タイムのオーナーと、現在ドイツF3シリーズに参戦している18歳のロシア人ドライバー、アルテム・マルケロフの父親がつながりを持っていると報じている。
そのほかにも、かつてロシア人初のF1ドライバーとなったビタリー・ペトロフのマネジャーを務めていたオクサナ・コサチェンコも、すでに期待の若手新人ロシア人ドライバーであるニコライ・マルチェンコとともに働き始めたと言われている。
コサチェンコは、ペトロフとのマネジャー契約を解消した後、ケータハムのコマーシャルディレクターの職に就いていたが、これを辞任することになるとのうわさがささやかれている。
だが、コサチェンコはロシアの『Championat(カンピオナ)』に対し、現時点ではまだケータハムのために働いていると主張しながらも、「実際のところ、興味深い2つの申し出を受けています」と語った。
しかし、コサチェンコはマルチェンコがF1に昇格する準備が整えられているとのうわさについてはこれを否定し、次のように語った。
「ニコライのことについては真剣に話し合いをしています。でも、つい最近彼の父親と会ったのですが、私たちは、彼がフォーミュラ・ルノー3.5で3年目のシーズンを送る必要があると確信しています」