小林可夢偉がフェラーリF60でデモンストレーション走行を行うことでも話題となった21日(日)のモスクワは、悲しい日を迎えてしまった。スーパースポーツ世界選手権(WSS)でアンドレア・アントネッリ(カワサキ)が死亡した。25歳だった。
事故が起きたのは、クレムリンの城壁のそばに設けられた「モスクワ・シティ・レーシング」のパドックから、ほんの少し離れた場所。WSSとスーパーバイク世界選手権(WSB)が開催されたが、そこで若手ライダーのアントネッリが事故により、その命を奪われてしまった。
イタリア人ライダーのアントネッリは、WSBの下位カテゴリーにあたるWSSのレースに出走していたが、その時点で激しさを増していた雨により路面コンディションは悪化し、視界も非常に悪い状態となっていた。オープニングラップでバックストレートに差し掛かったときにアントネッリが転倒し、そこに後続ライダーのバイクがぶつかってしまうという事故が発生。アントネッリはすぐにメディカルセンターへ運ばれたが、そこで死亡が確認された。
なお、WSBの第2レースとWSSは中止となった。