F1第8戦イギリスGPで、優勝したニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)がルール違反を犯したとFIA(国際自動車連盟)に伝えたのはレッドブルだった。
レース後にロズベルグは、黄旗無視の疑いでチームと共にスチュワードの元に呼び出され、説明を求められた。同様の違反は通常ドライブスルーとなり、レース後の場合は20秒加算されるため、ロズベルグの優勝が消える可能性もあった。
しかし結局スチュワードは戒告処分のみとすることを決定し、ロズベルグの優勝が確定した。
2日(火)にドイツの『Bild(ビルト)』紙は、ロズベルグの違反をFIAに通報したのはレッドブルだったと伝えた。
ロズベルグがペナルティーを受けた場合、2位のマーク・ウェバー(レッドブル)が繰り上がって優勝していた。また、メルセデスAMGが今季型車でピレリのタイヤテストを行った「タイヤゲート」をめぐって、レッドブルとメルセデスAMGの関係が悪化しているとする見方もある。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、チームの行為を擁護した。
「われわれはメルセデスAMGを攻撃したのではない。ただロズベルグが黄旗区間でスピードを出しすぎていたと指摘しただけだ」
「われわれが(違反を)していたら、ほかのチームもすぐにFIAへ伝えていただろう。ごく普通のことだ」とマルコは話している。