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デ・ビロタ、事故当時のヘルメットを公開

2013年06月05日(水)10:03 am

元マルシャのテストドライバー、マリア・デ・ビロタは、昨年7月のF1テスト中に起きた大事故から命を救ってくれたヘルメットを公開した。カーボンファイバー製のヘルメットには、事故の恐ろしさを物語る大きな亀裂が残っていた。

デ・ビロタは昨年7月、イギリスのダックスフォード飛行場の滑走路でF1マシンを使った直線空力テストで、不可解にもクルマのコントロールを失い、運搬用トラックの車両積載用スロープに激突。頭蓋骨、脳、そして顔面に重傷を負った。デ・ビロタの頭部には、いまも傷跡が残る。さらに、この事故で右目を失い、現在は眼帯を装着して過ごしている。

デ・ビロタは今週、マドリードで開かれた交通安全と脊髄(せきずい)損傷のイベントで、事故当時に着用していた4,000ドル(約40万円)相当の『Bell(ベル)』製ヘルメットを公開した。そこには、バイザーの下からHANS(ハンズ)安全装置の取り付け部にかけてヘルメットがほぼ真っ二つに割れるほどの大きな亀裂があった。

デ・ビロタは、「これまで、家族と友人しかこのヘルメットを見ていなかったけど、ほかの人たちがこれを目にすることも大切だと思う」とスペインの『El Pais(パイス)』 紙に語った。

F1向けに作られた高価なヘルメットが受けた衝撃の程度に触れ、「これがF1で実際に起きたことです。わたしがヘルメットをかぶっていなかったらどうなっていたか、想像してみてください」と訴えかけた。

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