27日(月)に、フェラーリのテストコースとして知られるイタリアのフィオラノ・サーキットで、小林可夢偉が初めてフェラーリのF1カーをドライブした。
昨年までザウバーに在籍していた可夢偉は、今年はフェラーリに移籍してWEC(世界耐久選手権)に参戦しているが、7月21日(日)にロシアの首都モスクワで開催されるレースイベントで、フェラーリのF1カーでデモンストレーション走行を担当することになっている。今回の走行はその準備の一環として行われたものだ。
フェラーリの2010年型F1カーであるF10のステアリングを初めて握った可夢偉は次のように語った。
「最初に感じたのは、大きな喜びでした。僕はこのクルマと戦っていましたし、これがどれだけ速かったか知っています。ですから、このクルマでの走行を体験できるのはとても重要なことでした」
「僕が最後にF1カーを運転したのは昨年のブラジルでのレース(最終戦/11月)でした。今は458GT(フェラーリのGTカー) でWECを戦っていますが、印象はまったく違うものです。でも、適応するのは難しくありませんでした。過去にさまざまな種類のクルマを運転していますし、変化には慣れていますから」
「モスクワでのイベントでまたF1カーを運転できるのはすごくうれしいです。僕にとっては二重のデビューになります。イベントでフェラーリF1カーを初めてドライブしますし、モスクワを訪れるのも初めてですからね」