レッドブルのチームオーナーであるディートリッヒ・マテシッツは、レッドブルのドライバーが今季、チームオーダーに縛られることはもうないだろうとする報道を認めた。マテシッツは、メルセデスAMGの幹部ニキ・ラウダとの写真撮影中、「マルチ21」騒動にひどく腹を立てており、レッドブルのF1撤退すらほのめかしていたとされる。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、このうわさが知れ渡る前、ラウダがマテシッツのコメントの意味を誤解していたと示唆し、軽くあしらっていたが、マテシッツがレッドブルにチームオーダーを適用しないよう命じていたのは本当だったようだ。
マテシッツは、『Krone(クローネ)』紙に「ベッテルとウェバーはシーズン最後まで自由にバトルできるようになった。チームのモットーは、“追い抜けるものなら抜いてみろ”だ」と語った。
最後に、ポルシェから来年のル・マン24時間耐久レース参戦のオファーをもちかけられているとされるウェバーについて、今季以降もレッドブルに残留するのは可能だと話した。
「彼がいかに速かろうと、ほかからどんなオファーを受けていようと、すべてはウェバー次第だ」とマテシッツは強調した。