ポルシェは、マーク・ウェバー(レッドブル)と2014年からの5年契約を結ぶことで合意したとの報道を否定している。
ポルシェの広報担当者は、ドイツの『Die Welt(ディー・ヴェルト)』紙に「それは間違っている」とし、次のようにはっきりと語った。
「マーク・ウェバーはポルシェと5年契約を結んだりはしていない」
「ポルシェは10人の素晴らしい実績を持つドライバーを有しており、2014年以降(WEC=世界耐久選手権の最高峰カテゴリーである)LMP1クラスに臨むための素晴らしい体制を整えている」
その広報担当者は最後に、WECへ臨む最終的なドライバーラインアップの決定は「急いではいない」と締めくくっている。
だが、ウェバーのポルシェ移籍のうわさは、先週末のF1中国GPのパドックばかりか、同じ14日(日)に開幕を迎えたWECの舞台となったイギリスのシルバーストンでも強くささやかれていた。
『Bild(ビルト)』紙は、ウェバーがすでにドイツのヴァイザッハにあるポルシェのファクトリーを訪問しており、まだ契約金などについての詳細を決定する必要があるものの、3年契約を結ぶことは合意されたと報じていた。
ウェバーに関するうわさがささやかれる中、現在はポルシェ同様フォルクスワーゲン傘下のメーカーであり、すでにル・マンで素晴らしい戦績を収めているアウディ関係者も、ポルシェが「その方向で進むことはありえる」と認めている。
さらに、かつて70年代から80年代にかけてポルシェで4度ル・マンを制したことのあるデレック・ベルもシルバーストンで、アメリカのインターネット新聞『huffingtonpost.com』に対し、「(ウェバーは)もう決めたと聞いたよ」と語っている。