F1第2戦マレーシアGP予選、詳細レポート
2013年F1第2戦マレーシアGPが3月23日（土）、セパン・インターナショナル・サーキット（1周／5.543km）で2日目を迎え、現地時間16時（日本時間17時）から公式予選が行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが開幕戦に続いて2戦連続でポールポジションを獲得した。
【結果】F1第2戦マレーシアGP予選、各ドライバーのQ1、Q2、Q3のタイム
セッション開始時の天候は晴れ、気温32℃、路面温度は41℃。予選Q1は20分間で戦われ、17番手から22番手のドライバーがここで予選を終える。セッション開始時点では上空に雲が点在するもののサーキットは陽光につつまれている。だが、セッション中に雨が降る可能性があるとの予報もあり、まだ予断を許さない。
セッションスタート。通常のQ1セッションとは違い、決勝に向けて長持ちするハードタイヤのほうをできるだけ使わずに残しておきたいためか、上位チームの中にもソフト側のミディアムタイヤで出てゆく者が少なくない。レッドブルやロータス勢はタイヤを温存する目的もあってかセッション後半に一発でタイムを出しにゆく作戦のようだ。レッドブル勢は、とりあえずQ2へ進出できるだけのタイムを刻むとそれ以上無理をしようとせず、ベッテルは15番手でQ1終了のチェッカーを迎えた。Q1で予選を終えた17番手から22番手は以下のとおり。
17番手ジャン・エリック・ベルニュ（トロ・ロッソ）、18番手バルテリ・ボッタス（ウィリアムズ）、19番手ジュール・ビアンキ（マルシャ）、20番手シャルル・ピック（ケーターハム）、 21番手マックス・チルトン（マルシャ）、22番手ギド・ヴァン・デル・ガルデ（ケーターハム）。
Q1のトップ5は、エイドリアン・スーティル（フォース・インディア）、キミ・ライコネン（ロータス）、ニコ・ロズベルグ（メルセデスAMG）、フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）、ロメ・グロジャン（ロータス）だった。
予選Q2は15分間の戦いになり、11番手から16番手がここで脱落する。開始5分を経過した時点で、ターン5、6あたりを中心に雨が落ち始めた。このサーキットの特徴だが、雨脚は一気に強まり、路面はどんどんぬれてゆく。この時点で11番手以下につけているドライバーにとっては非常に厳しい状況だ。15番手のポール・ディ・レスタ（フォース・インディア）がミディアムで懸命のアタックを試みるが、無常にもコース上でスピンするばかり。もうタイムアップの可能性は消えた。そしてそのままQ2が終了。Q2で予選を終えた11番手から17番手は以下のとおり。
11番手ロメ・グロジャン（ロータス）、12番手ニコ・ヒュルケンベルグ（ザウバー）、13番手ダニエル・リチャルド（トロ・ロッソ）、14番手エステバン・グティエレス（ザウバー）、15番手ポール・ディ・レスタ（フォース・インディア）、16番手パストール・マルドナード（ウィリアムズ）。
Q2のトップ5は、ニコ・ロズベルグ（メルセデスAMG）、マーク・ウェバー（レッドブル）、ルイス・ハミルトン（メルセデスAMG）、キミ・ライコネン（ロータス）、エイドリアン・スーティル（フォース・インディア）だった。
予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決まる。全車が水量の少ないとき用のレインタイヤであるインターミディエイトを装着してコースへ出てゆく。コース上にはドライ状態に近い部分もあれば、クルマがかなりの水しぶきをあげる場所もあり、非常に攻めづらい状態となっているようだ。残り4分を切った時点で各ドライバーによる懸命なアタックが続けられる。全車がセッション終了のチェッカーを受けるまでどういう順位となるのかわからない状態だ。
結局最後のタイム塗り替え合戦に勝ち残ったのはベッテルだった。ベッテルは開幕戦に続いて2戦連続でのポールポジション獲得。開幕戦に勝ったライコネンは7番手に終わっている。
Q3の結果は以下のとおり。
ポールポジションはセバスチャン・ベッテル（レッドブル）、2番手フェリペ・マッサ（フェラーリ）、3番手フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）、4番手ルイス・ハミルトン（メルセデスAMG）、5番手マーク・ウェバー（レッドブル）、6番手ニコ・ロズベルグ（メルセデスAMG）、7番手キミ・ライコネン（ロータス）、 8番手ジェンソン・バトン（マクラーレン）、9番手エイドリアン・スーティル（フォース・インディア）、10番手セルジオ・ペレス（マクラーレン）。
