2013年のメルセデスAMGは勝利する力が十分にあると、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は考えている。
昨シーズンはF1中国GPで初勝利を収めたロズベルグであるが、マシン開発の問題やレースペース不足などの影響により、それ以降チームの競争力は徐々に低下していくという憂き目を見た。
そのメルセデスAMGに長年親しんだマクラーレンから移籍してきたルイス・ハミルトン。ヘレステスト(2月5日~8日)で2013年型車W04の感触がそこまで良いものではなかったとチームを批判したハミルトンとは対照的に、2010年から3年もの間ミハエル・シューマッハと共に戦ってきたロズベルグは、より自信に満ちあふれた発言をしている。
フィンランド紙『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に対し、「レースで勝利したい」と前置きをした上で、「このマシンですぐにでもそれが実現可能だと確信している」とロズベルグは語った。
それと同時に「そうは言っても更なる進歩が必要だけどね」と付け加えている。
またスペイン紙『Marca(マルカ)』の取材において、ロズベルグは、今年のメルセデスAMGは頭一つ抜け出ており、即座にチャンピオンシップを突き進むことになるだろうとの予想を一蹴した。
しかし今シーズンは、何度か勝利を飾れそうかとの質問に対しては、「それこそまさに僕たちが成し遂げたいことだよ。でも昨シーズンの終盤、僕たちは1周につき1秒失っていた。この差をオフシーズンで挽回するのは決して簡単なことではないよ」と答え、次のように続けた。
「すべてのチームがマシンの改善に力を注いでいることを常に念頭に置いておく必要があるんだ。(チーム間の)実力は非常に接近している。僕たちが現在取り組んでいるスピード面に関して言えば、かなり良い状況だと思うよ」
「去年はこれ(スピード)が問題だったんだ」
最後にロズベルグは、来月行われる開幕戦F1オーストラリアGP(3月17日決勝)において、今シーズンのチームの力関係がはっきりするだろうと断言した。
ただし依然としてレッドブル有利の状況は変わらないと見ているようで、「実際のところ、倒すべきはレッドブルであることは間違いないね」とロズベルグは付け加えている。