2013年インディカー・シリーズ開幕まで約1カ月。今季からAJフォイト・レーシングに移籍した佐藤琢磨が、現地時間19日(火)にテストを行った。琢磨は、テストに参加した13名の中でトップタイムを記録している。
「シーズンオフが終わり、またコクピットに戻ってこられたことをうれしく思っています。本当に最高の気分でした」と琢磨。「今回はチームがこれまで試したことのあるセットアップで走り始めましたが、まずは僕が経験してきたこととの違いを感じる必要がありました。実際、違いはいくつかありました。そこから僕たちはテストプログラムを開始し、いくつかのセッティングを試しました。それらは、必ずしもすべてが上手くいったわけではありませんが、上手くいかなかったセッティングからも学ぶべきことはありました。朝の走行ではとても強い手応えを感じました。午後に入ってからも、コンスタントにいろいろなことを学んでいきました。今日はかなりの距離を走行したので、マシーンの信頼性は高いと思いますし、予定していたほとんどのプログラムを消化することができました」
「走行の最後にいいタイムが出たことはうれしく思っていますが、まだこれはテストに過ぎません。それでも、今後に期待が抱ける結果であり、ABCサプライ・チームを勢いづけるものだと思います。みんなで力をあわせて仕事ができたので、本当にいい1日でした」と琢磨は語っている。
琢磨のベストラップは51秒947で、同じホンダ・エンジンを用いるスコット・ディクソンの52.017秒を上回った。シボレー・エンジンを用いるドライバーでもっとも速かったのはウィル・パワーで52秒153。やはりホンダ・エンジンで走行したダリオ・フランキッティは52秒322でした。5番手はジャスティン・ウィルソンの52秒327で、このため、トップ5のうちホンダ・エンジンを使うドライバーは4名を数える結果となった。
6番手以降は、トニー・カナーン(52秒381)、エリオ・カストロネヴェス(52秒410)、グレアム・レイホール(52秒413)、チャーリー・キンボール(52秒439)、シモーナ・デ・シルヴェストロ(52秒442)、ジョセフ・ニューガーデン(52秒498)、AJ.アルメンディンガー(52秒618)、オリオール・セルヴィア(52秒690)だった。(カッコ内はそれぞれのベストタイム)
インディカー開幕戦は、3月24日にセントピータースバーグで行われる。
(AJフォイト・レーシングのプレスリリースから抜粋)