3度F1チャンピオンに輝いた伝説的元F1ドライバーであり、現在はメルセデスAMGの非常勤会長の職にあるニキ・ラウダが、セバスチャン・ベッテルは「長期にわたる」契約によってレッドブルにしばりつけられていると語った。
ラウダは、イタリアのテレビ番組『Griglia di Partenza(グリーリア・ディ・パルテンツァ)』で、最年少で3年連続F1チャンピオンとなったベッテルとレッドブルの現在の契約について、その詳細を知っていると明かし、次のように話している。
「私はセバスチャンとレッドブルとの契約について知っているが、それは長期間に及ぶものだ」
「われわれが彼に対してメルセデスAMGとの契約を結ぶように働きかけなかったのは、それが理由なんだ」
ほぼ同時期に、レッドブルのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツもイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対し、ベッテルとの契約は2014年の年末まであるとし、「ほかに問題となることはまったくなかった」と語っている。
2015年以降ベッテルがどこに所属するか気になるところだ。フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリは、今年1月にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とベッテルというラインアップは考えられないと語っていた。しかし、ベッテルがフェラーリに移籍するようなことがあれば、レッドブルがアロンソとの契約を検討することもありえるだろうか?
マテシッツは、これに対して「もしアロンソがまだレースをしているようであれば、そうするよ」と付け加えていた。
レッドブルのアドバイザーであり、F1に関してはマテシッツの右腕と称されているヘルムート・マルコが先日、マーク・ウェバー(レッドブル)に対して辛辣(しんらつ)なコメントをしたことについて、マテシッツがマルコをフォローしている。レッドブルの強さのひとつは「完ぺきなドライバー体制」にあるとして、マテシッツは次のように語っている。
「ウェバーは強さとカリスマ性を兼ね備えた非常に優れたドライバーだ」
また、マテシッツは多くのF1チームが、2013年には最終的にレッドブルが打ち負かされるのを見たいと望んでいるであろうことを認め、次のように続けた。
「そう望むのも自然な流れだ。だが、当然ながら、われわれも彼らの願いどおりにはならないよう頑張るつもりだ」