2月5日(火)から8日(金)にかけてスペインのヘレスで行われた今年最初のF1公式シーズン前テスト。このテストについて、各F1関係者が振り返っている。
ヘレスのテストでは、フェラーリのフェリペ・マッサが全体の最速タイムを刻んでみせた。そのマッサはフェラーリの2013年型車であるF138について、昨年のクルマよりは「良くなった」と、ブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙に語っている。
「一貫性が増したね。ブレーキングも良くなったし、コーナーの入り口や出口でもよくなって、より理解しやすくなった」
さらに、今年からフェラーリに開発担当ドライバーとして加入したペドロ・デ・ラ・ロサ(元HRT)も、8日にF138のテスト走行を行った後、『AS』紙へ次のように付け加えた。
「クルマはうまくバランスがとれているし、変更を施したときにもうまく反応してくれる」
「何も問題はないけれど、バルセロナでのテストが終わるまでは、結論を導こうとしても意味はないよ」
また、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロも、イタリアの『Sky Sport 24(スカイスポーツ24)』に対してF138は「期待通り」だと語るとともに、次のように付け加えている。
「だが、今テストしているクルマは、開幕戦で使うクルマとは違うものだ」
一方、ヘレスでの1回目のテスト最終日である8日に最速タイムを刻んでみせたのは、ロータスのキミ・ライコネンだった。
だが、3度F1タイトルを手にした伝説的元F1ドライバーであり、F1ご意見番として、そして今ではメルセデスAMGの会長としても知られるニキ・ラウダの意見はどうだろうか? 1回目のシーズン前テストの結果を受けて、レッドブルのクルマが「最もよい」とラウダは考えているようだ。
「その次にマクラーレン、ロータス、フェラーリ、そしてわれわれ(メルセデスAMG)がいる」とラウダは語った。
さらに、かつてマクラーレンで長くチームマネジャーを務め、現在はセルジオ・ペレス(マクラーレン)のマネジメントにも関与しているジョー・ラミレスも次のようなコメントを残している。
「レッドブル、マクラーレン、そしてロータスが速くて安定している」
「フェラーリがそれに続いて、それからメルセデスAMGかな。でも、差は小さいよ」
「今年もまた激しいチャンピオン争いが繰り広げられるだろう」