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フォース・インディア、2013年F1も激しい戦いを予想

2013年02月01日(金)23:34 pm

1日(金)に2013年F1マシンVJM06を発表したフォース・インディアのチームCOOオットマー・サフナウアーが、質問に答えた。

Q:チームは今シーズンに備えるために、冬の間どういう取り組みをしたのですか?

サフナウアー:技術に関するルールはそれほど変わらず、競技規則が少し変わっただけなので、大きな変動はなかった。昨年の開発作業を継続することに尽きたよ。しかしながら、運用面においては、冬を通じていくつかの改良を行うことができた。

Q:それについて詳しく説明いただけますか?

サフナウアー:われわれはレースエンジニアリングと戦略グループの強化を行った。さらに、われわれのシミュレーター・プログラムも増強されている。昨年は存在していなかったが、今では専門のシミュレーター・エンジニアリング・チームを有しており、シミュレーター稼働時間の増加が、レースプログラムにとって役立つものとなるだろう。

サフナウアー:人的資源を増加したことに加え、新たなハードウエアの導入によってCFD(コンピューターによる空力シミュレーション)の能力を格段に向上させた。運用面ではこれらが大きく変わったことだ。さらに、冬を通じてわれわれが取り組んできたのは、ピットストップの時間短縮と確実性の向上だ。もっとピットストップを速く行う必要がある。

Q:チームにとって今シーズンの目標はなんですか?

サフナウアー:大まかな目標としては、昨シーズン後半に向けて示すことができたクルマのパフォーマンスを維持することと、運用面での改善をうまく導入することだと思う。全体的な展望からは、それが目指すものだ。われわれがどのくらいの順位を争えるのか、今はまだわからない。クルマの観点や、運用面からすれば、もちろん改善させたいと思っている。

サフナウアー:昨年はとてもいい位置でシーズンを終えることができた。あの時点では、われわれのクルマはコース上で4番目の速さを持っていた。それをさらに向上させられると考えられる理由がたくさんある。

Q:マリヤ(ビジェイ・マリヤ/チーム代表)は昨年、チームに対する投資を増強すると語っていました。新しいCFD施設はそのひとつにあたるものですか?

サフナウアー:そう、その一部だ。そしてもうひとつが風洞だよ。われわれは新しい風洞建設の計画に投資してきた。だが、それはまだ今年や来年すぐに効果を発揮するものではない。実際には、もしわれわれが新しい風洞の設置に注力しすぎれば、それが逆効果になることだってあるだろう。われわれはボールから目を離さないように十分に気を付ける必要がある。

Q:今2014年とおっしゃいましたが、どの段階で今年のVJM06から、初めてターボエンジンを搭載するクルマの開発へ移行することになりそうですか?

サフナウアー:それは難しい問題だね。選手権を争いながら、今自分たちがどの位置にいるのか、そこから順位を上げていけるのか、あるいは下げそうなのかということを理解する必要がある。そして、もしそれ以上順位を上げることができないとしたら、その段階で早めに資源の投入を(2014年のクルマに)切り替えることもできるだろう。

サフナウアー:もし、まだ順位が上げられそうだとすれば、どれくらいの資源を切り替えてゆくかを決める必要がある。来年に向けて少しでも有利な形で今シーズンを終えるためには、墓穴を掘るようなまねはできないからね。

Q:2012年は非常に競争が激しく、順位変動も多いシーズンでした。今季も同じようになると思いますか?

サフナウアー:ルールがそれほど変わっていないので、2012年のような形が続くと思っている。最終戦がそうだったように、2013年も中団グループでもトップグループでも、ワクワクするようなものになると思う。昨年よりもいい仕事をして成績を上げてくるチームがあるか興味深いだろうし、もちろんわれわれはそうなることを目指している。われわれはかなり楽観的だよ。冬を通じて懸命に頑張って、自分たちのパフォーマンスを伸ばせる部分を改善しようと努めてきたし、シーズン前テストが始まるのを楽しみにしている。

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