F1第20戦ブラジルGPでセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が違法に追い抜いたのではないかと話題になっていた問題について、フェラーリは30日(金)に「解決した」と述べた。
ブラジルGPにおいて、タイトル争いでベッテルを追いかけていたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は2位でフィニッシュしたものの、ベッテルが6位入賞したことにより、3ポイントというきん差でベッテルのタイトル獲得が決定していた。
しかし、追い抜きが禁止されているイエローフラッグ区間でベッテルがトロ・ロッソを追い抜いたように見えるビデオ映像がメディアに取り上げられたため、フェラーリはブラジルGPの結果に対する異議申し立てを検討していると言われていた。
フェラーリは、F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)に対し、「明確にすること」を書面で求め、FIAは次のような声明を発表した。
「FIAは(中略)スクーデリア・フェラーリに対し(中略)追い抜き行為はルールに違反するものではなく(中略)調査すべき違反は存在しなかったと返答した」
これを受けてレッドブルは次のような声明を発表した。「FIAが2012年ブラジルGPに関して回答すべき問題は存在しなかったと確認したことについて、歓迎はしているが、驚いてはいない」
取り上げられた映像でははっきりと見づらかったが、ベッテルがトロ・ロッソを追い抜く直前に通過したマーシャルが、イエローフラッグ区間の終わりを示すグリーンフラッグを振っており、追い抜きが行われた地点はイエローフラッグ区間ではなかった。