小林可夢偉(ザウバー)が、日本企業からスポンサーについて問い合わせがあり、来季のF1残留に向けて自信を持っていると語った。
可夢偉が所属するザウバーは先日、ニコ・ヒュルケンベルグ(現フォース・インディア)と来季契約を結んだと発表。現チームメートのセルジオ・ペレスは来季、マクラーレンへ移籍するが、ペレスを支援してきたメキシコの大手通信会社テルメックスは来季もザウバーへの支援を継続する。そのためテルメックスが支援する現控えドライバーのエステバン・グティエレスが来季はザウバーのレースドライバーへ昇格するとみられている。
可夢偉としては、スポンサーを見つけなければ、来季のF1残留は難しいとされていたが、スポンサー探しが難航していることを可夢偉本人も認めていた。
しかし、鈴鹿サーキットで行われた第15戦日本GPで自身初の表彰台を獲得後、事態が好転しつつあるようだ。次のような可夢偉のコメントを『PLANETF1.com』が伝えている。
「来年のシートを確保するため、懸命に取り組む必要はありますが、シートを獲得できるという大きな自信があります」
「残りの3レースに集中しないといけません。ただ、(残っている来季の)シートが少ないことも大きな懸念材料ですね」
「その両方に集中します。結果を出すことと、シートを獲得すること。今のチームにしろ、ほかのチームにしろです」
また、なぜ自信があるのか質問された可夢偉は、次のように答えている」
「感触ですよ! まだ何も決まっていませんが、そう感じているんです。うまく説明できないんですけど、うまくいくと思います」
「様子を見てみる必要があります。まだ3レースあるので、いい成績を残して何かが起こるかもしれません。僕は信じていますし、集中します。来年へ向けた感触は、感触というだけです」
可夢偉によると、母国での表彰台獲得という活躍を見せた日本GP後、日本企業からのスポンサーに関する問い合わせが多数あり、もうすぐスポンサーが見つかりそうだという。
「鈴鹿の後、日本ではモータースポーツ、特にF1への興味が高まっていると思います。もう少し時間があれば、日本のスポンサーを獲得できると思います。鈴鹿の後、いくつかの企業からたくさんの問い合わせがありました」
「チームが決まっておらず、予算が分からないので、何を話していいのかとても難しいですね。僕には分かりません」
「とても厳しい時期ですが、もうすぐたくさんのスポンサーを獲得できると思います。鈴鹿後、確実にいい兆候があるんです。僕は、日本のスポンサーを獲得して、日本でのF1人気を高めたいんです」