現在、ドライバーズランキングのトップに立つセバスチャン・ベッテル(レッドブル)だが、ライバルであるフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)と同様にレース外活動を減らして、残り4レースでのタイトル争いに向かおうとしているようだ。
今季のF1も残りあと4戦となったが、その舞台であるインド、アブダビ、アメリカ、そしてブラジルへと向かってゆくにあたり、アロンソは自らメディアへの露出を減らすとともに、フェラーリの重要なスポンサーのための活動時間も削減しようとしている、と先週報じられていた。
だが、今週末のインドGP(10月28日決勝)に先立ち、インド版『Telegraph(テレグラフ)』が伝えたところによれば、現在タイトル争いのトップにいるレッドブルのベッテルも、3年連続でのタイトル獲得を目指して、アロンソと同様の取り組みを行おうとしているという。
『Telegraph(テレグラフ)』によれば、デリーに24日(水)に到着する予定のベッテルだが、チームに対して「宣伝活動のような、気が散る恐れのあるスケジュールは組まないように」と伝えたという。
『Telegraph(テレグラフ)』は、「まだ4レース残っているし、彼(ベッテル)は集中し続けようと決心したんだ。3年連続でタイトルを獲得したいと思っているし、そのことが頭から離れないみたいだよ」という関係者のコメントを紹介している。
事実、ベッテルはレッドブルのメディア向けイベントとして24日(水)に予定されているインドのスター選手ゴータム・ガンビールとのクリケットゲームへは参加しないようだ。一方、チームメートのマーク・ウェバーは参加が予定されている。
もちろん、フェラーリでも、現時点では最強のクルマを持っているとされるレッドブルとの差を縮めるためにはありとあらゆる手段を講じるかまえだ。
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』は、フェラーリでは先週の木曜日(18日)にスペインにあるイディアダ社のファクトリーにおいて、テストドライバーのダビデ・リゴンがアロンソのために新たに開発を進めた今季型車F2012のテストを行ったと伝えている。