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シューマッハ、F1復帰後もタイトルを獲れると思っていた

2012年10月23日(火)10:17 am

ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)は2010年にメルセデスAMGからF1への復帰を決めた際、再び成功を手にするだろうと期待していたことを認めた。

7度世界王者のタイトルを獲得したシューマッハは、2006年シーズンを最後に1度目の引退をした。2010年のF1復帰にメルセデスAMGを選んだ理由は、「タイトルを狙えると思ったから」だったと明かした。

今季限りで2度目の引退をするシューマッハは、『Welt am Sonntag(ヴェルト・アム・ゾンターク)』紙に対し、「ただサーキットを走るためだけに復帰したわけではない」と復帰を決意した当時の心境を語った。

「僕は自分の情熱を追求し、成功したかった。当時、舞台は整っていた。チームは前身のブラウンGPとしてワールドチャンピオンになったばかりで、そこにメルセデスというビッグネームがついたし、僕も加わった。すべてが整ったかに見えた」と語り、次のように続けた。

「2と2を足せば、間違いなく前進できるとものだと思っていた。でもご存知の通り、結局そうはならなかったよ」

3年間に及んだメルセデスAMGとシューマッハのプロジェクトは、皇帝と呼ばれたシューマッハの過去の栄光に包まれたイメージを傷つけただけだったと言う人も確かにいる。

現にシューマッハが日本GP(第15戦/7日実施)の開催された鈴鹿サーキットで今シーズン限りの引退を発表した2週間前、ジャーナリストの中にはシューマッハが視力テストを受けるべきだと指摘する者もいた。

しかし43歳のベテラン、シューマッハにとってこのような指摘はお手の物のようだ。「僕に関するヘッドラインを思い付くのに必死な人もいる。おかげでうまくつきあう術(すべ)も身についたよ」と余裕でかわしている。

「そういう人もいるんだってわかったら、無視するのが一番さ」とシューマッハ。さらには、「鈴鹿での記者会見には(目の不自由な方用の)白い杖をついて登場したかったくらいだよ。僕にメガネが必要か、とか夜盲症(鳥目のこと)なのかといった質問ばかりだったからね」と言っておどけてみせた。

「もう本当に笑うしかないよ。僕の視力はまったく問題ないのに」とシューマッハは締めくくった。

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