それは口が滑ったのか、ジョークか、あるいはイタズラ心がなせる業だったのか。ジェンソン・バトンはシンガポールGPで、2013年のチームメートには”超人ハルク”がいいと発言したのだ。
”ハルク”すなわちニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)を意味するものではないと、すぐさま否定したバトンだが、F1界で“ハルク”といえばヒュルケンベルグのことであり、しかも来季は上位チームへの移籍がうわさされているドライバーのひとりなのだ。
だがバトンは、今季のチームメートであるルイス・ハミルトンが将来の方向性を打ち出せない中、派手な憶測が飛び交うさまを大いに楽しんでいるようだ。
また、バトン自身もうわさ話を加速させているひとりだ。
バトンのマネジメントは、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)も担当していてバトンは21日(金)、ディ・レスタを「とても才能豊か」なドライバーとほめちぎっていた。
さらに、ハミルトンの代役としてセルジオ・ペレス(ザウバー)の名も盛んに取りざたされている。
「彼は学習能力が高いよ。今見せている走りが今後もできるなら、ペレスは何の問題もないはずだ」とバトンは語った。
仮にハミルトンがメルセデスAMGに移籍する場合、ミハエル・シューマッハは押し出される形で再び引退するとの見方が大勢を占めている。
しかしながら、シューマッハ自身にもザウバー移籍のうわさがある。さらにドイツの『Bild(ビルト)』は、メルセデスAMGがシューマッハをスポーティング・ディレクターとしてキープする用意があることを伝えている。