22日(土)、シンガポールGP関係者とF1最高権威者のバーニー・エクレストンが記者会見を開き、2017年まで同グランプリを開催することを発表したが、主催者側は開催費ゼロを要求していたかもしれない。
『Times(タイムズ)』は、1,000万ユーロ(約10億1,400万円)といわれる現在の開催費は異例に安いとしながらも、主催者側では将来に向けてモナコ方式の“開催費ゼロ”をエクレストンにプッシュしただろうと伝えている。シンガポールだったらその価値はありというのが、同紙の見方だ。
ケヴィン・イーソン記者は、夜間照明に浮かび上がるシティスケープは“いかなるハリウッドの映画監督をもトリコにする”として、たとえ抜け目のないエクレストンとの交渉でも”圧倒的優位”に立てると伝えている。
『Telegraph(テレグラフ)』のトム・ケアリー記者もこれに同調する。
「主催者はエクレストンに開催費減額を要求しているのかもしれないが、ともかくレースが無くなるのはあり得ない」
「スポンサーをはじめ、ドライバーやファンに受けが良く、レースはエネルギーであふれ返っている。ここ数年のあいだにF1カレンダーの仲間入りはしたものの、そもそも開催自体が失敗のレースに比べ、将来は安泰だ」
契約延長会見の前にシンガポールのイスワラン第2通商産業相は、次のように『Channel Newsagia(チャンネル・ニューズアジア)』に語って、シンガポールGPのカレンダー残留に自信を見せていた。
「双方の相違点は埋められる自信がある。もし話がまとまれば、すぐにでも発表が可能だ」
22日(土)の記者会見でエクレストンは、開催費について質問されるもうまくはぐらかしていた。