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F1第14戦シンガポールGPフリー走行3回目、詳細レポート

2012年09月22日(土)20:47 pm

2012年F1第14戦シンガポールGPが9月22日(土)、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキット(1周/5.073km)で2日目を迎え、現地時間18時(日本時間19時)から60分間にわたって行われたフリー走行3回目で、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が1分47秒947を刻み、トップになった。

F1第14戦シンガポールGP金曜 写真ギャラリー

セッション開始時の天候は晴れ。気温30℃。路面温度は33℃。NEA(シンガポール環境庁)の発表によると、この日の日没は現地時間、午後19時1分。夕闇が迫るなか、夜の予選に向けて最後の調整が行われる。

ピレリが今回持ち込んだドライタイヤは、ソフト(プライム:ハード側)とスーパーソフト(オプション:ソフト側)だ。

なお、予定外のギアボックス交換を行うことになったペドロ・デ・ラ・ロサ(HRT)は、明日の決勝で5グリッド降格が決まっている。

セッションが始まると一斉にマシンの各所を確認するインストレーション・ラップへ飛び出し、すぐさまピットに戻る各車。静かになったコースで、小林可夢偉とセルジオ・ペレスのザウバー勢が周回を重ねる。初日はマシンのハンドリングに苦しんだふたりだが、今日は何とか改善したいところ。

開始15分、暫定トップは1分52秒594のキミ・ライコネン(ロータス)だ。これを1分51秒201で、昨日から好調なフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグが塗りかえた。タイヤは誰もがソフトを装着している。

各チームともラップを重ねるなか、フェラーリの2台がインストレーションを終えてピットに収まったままだ。しばらくは様子見か。

開始20分ほど、ペレスがグランドスタンドの下を通過する区間でガードレールに右リアタイヤを軽くヒットする映像が映し出された。ペレスはピットでサスペンション交換を強いられる。

開始22分、ハミルトンが1分50秒730でトップへ。僚友のジェンソン・バトンが1分50秒524をマークするが、ハミルトンは、すぐさま1分50秒223で応酬する。

開始27分、マルシャのティモ・グロックがブレーキをロックさせて退避路を直進してしまった。ここまでケーターハムを上回る速さを見せていただけに、チームは、やや心配な様子。

セッション半分を終えてトップはハミルトン。ベッテルが1分50秒273で2番手、マーク・ウェバー(レッドブル)が1分50秒362で3番手。これをフェルナンド・アロンソが1分50秒075で上回るも、ベッテルが1分49秒614を出してトップを奪取。各車は依然、プライム(ソフトタイヤ)で走行中だ。

残り25分のところで、初めてブルーノ・セナ(ウィリアムズ)がスーパーソフトに履き替えてコースイン。これからQ1のシミュレーションか。

ポール・ディ・レスタ (フォース・インディア)の無線に耳を傾けると、10周前後でソフトタイヤのグリップ不足を訴えている。61周の決勝に向けて不安が残るところだ。

残り17分、ウェバーがペレスと同じく第18コーナーのグランドスタンドの下を通過する区間でスピンしやすい状態になるオーバーステアを起こし、右リアタイヤを激しくヒット、そのままピットへ。タイヤ交換だけ行って、コースに復帰していった。

今回、大幅なマシン改良を施してきたはずのメルセデスAMGだが、ミハエル・シューマッハ1分51秒221で11番手、ニコ・ロズベルグ1分51秒387で13番手と、ここまで精彩がない。

セッション残り11分、トップのベッテルがスーパーソフトにスイッチしてアタック。1分47秒947と、持ちタイムを大幅に短縮した。どうやら予選はベッテルを中心に展開しそうだ。

これを見たアロンソとマッサが、やはりスーパーソフトで計測ラップへ。しかしアロンソは1分48秒623、マッサは1分49秒458と、ベッテルに歯が立たない。

マクラーレンは、どうか。スーパーソフトを履いたハミルトンが本気の走りを見せるも、1分48秒272で、いま一歩ベッテルに及ばず。

残り3分の最終コーナー手前で、ビタリー・ペトロフ(ケーターハム)がマシンの右半分を激しく壁に当てる。時計は動いたまま赤旗が提示され、実質的にセッションは終了した。

順位はトップがベッテル。次いで2番手ハミルトン、3番手アロンソ。4番手に1分48秒958でヒュルケンベルグ、5番手に1分48秒885でライコネン、6番手にマッサ、7番手1分49秒684でディ・レスタ、8番手1分49秒699でロズベルグ、9番手1分49秒715でセナ、10番手1分49秒981でシューマッハという順。

小林可夢偉は1分50秒777で14番手に終わった。

【結果】F1第14戦シンガポールGPフリー走行3回目、各ドライバーのタイム、タイム差など
F1第14戦シンガポールGPフリー走行3回目の結果

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