イタリアGPが開催されたモンツァではルイス・ハミルトン(マクラーレン)の将来についてのうわさで持ちきりだったが、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは冷静さを保っていると話していた。
2008年のF1チャンピオンであるハミルトンが、メルセデスAMGのミハエル・シューマッハの後釜として移籍するといううわさについて、ウィットマーシュは「メディアはこういった憶測が大好きなんだよ」と述べ、「エンターテインメント性があるからなのか、こういううわさはよく誇張されて出回ってね」と一貫して火消しにつとめている。
この騒ぎの中、マクラーレン内では至ってリラックスした雰囲気だという。
メルセデスAMGへの移籍の話が持ち上がると、マクラーレンとハミルトンのマネジメント事務所はすぐに「来年の契約交渉はまだ順調に継続中」であるとの共同声明を発表した。
「ルイスと彼のマネジメント事務所は意向をはっきりと示してくれているから、今は一緒に仕事をすることに集中しようと言っているところだ」とウィットマーシュは説明した。
しかし、一方で「来年はどのチームで走るか分かっているのか?」という問いに、ハミルトン自身がはっきりと「ノー」と答えている。
ウィットマーシュも今後どうなるのかは確証がないと認めた。
「結局のところ、ドライバーは自分が一番満足できるところで走るべきなんだ、私は初めからそう言ってきた」
「いろいろ良いことも言われてきたけど、それをサインして裏付けるまでは期待し過ぎちゃいけないって事も、長年の経験で学んだよ」とウィットマーシュは続けた。