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チームオーダーを受け入れるマッサ、あきらめないバトン

2012年09月11日(火)9:28 am

フェリペ・マッサ(フェラーリ)とジェンソン・バトン(マクラーレン)の両者は、2012年シーズンの残りのレースでまったく異なったアプローチをとるだろう。

バトンは9日(日)にモンツァ・サーキットで行われたイタリアGP決勝でリタイアを喫した後、タイトル獲得の望みがほぼついえたことを認めた。

チームメートのルイス・ハミルトンがまだタイトル争いを繰り広げている一方で、2009年のワールドチャンピオンであるバトンは、残りが7戦となった今、ポイントリーダーのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)から78ポイントもの差をつけられてしまった。

バトンはモンツァを去る前に「(タイトル獲得は)とても厳しくなったけれど、何も変わらない」と語った。

「残りのレースも全力で戦うし、全部優勝する気持ちで臨む。グランプリで勝つのは特別の気分だからね」

しかし、フェラーリでは今やチーム内の序列が確立され、必死に2013年のチーム残留を目指すマッサは、9日(日)のレースで今季初の表彰台がねらえる位置につけていたが、チームオーダーを受け入れアロンソのサポート役に徹した。

選手権争いでトップを行くチームメートのリードを広げるために、モンツァでアロンソに前を譲り、「次戦のシンガポール(23日決勝)から最終戦のブラジル(11月25日)まで、可能な限り同様の手助けをする」と誓った。

マッサは、「フェルナンド(アロンソ)をサポートして、チームのために尽くした。当然のことだと思っている」と話し、次のように続けた。

「いつもチームのために仕事をしてきたし、必要であればいつだってそうする」

フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリはマッサのレースとチームに対する姿勢を称賛した。

「フェリペ(マッサ)は、自分が上位を狙えるドライバーであること、そしてフェラーリが一致団結して目標を達成するために努力するチームであることをみんなに証明して見せた。私たちに対してではなくてね。だってもうチームのみんなは知っているわけだから」

もしマッサの調子が今後も上向きだったら、2013年のドライバーラインアップを決める上で今もフェラーリ内でくすぶる「ナンバー2ドライバー」問題がやっと決着を迎えるかもしれない。

ザウバーのセルジオ・ペレスは、マッサの後任ドライバーの有力候補であるが、フェラーリの2台を抜き去ったモンツァでのレース後「僕は相手が誰であろうと戦いを挑むつもりさ。フェルナンドだろうとルイス(ハミルトン)だろうと関係ないね」と述べている。

一方で、アロンソに表彰台を譲る形で4位でフィニッシュしたマッサはレース後、「今日のレースが僕の将来を変えたかどうかは分からない。でも、今一番重要なことは、この調子を維持すること。高い集中力を持って、チームのためにベストを尽くすよう努力する」と話した。

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