1990年代にフェラーリやザウバーで走った元F1ドライバーのミカ・サロは、ドライバーの安全を確保するために頭部を覆うカバーをマシンに付けるべきだとのアイデアを一蹴した。
先週末にベルギーGPの第一コーナーで発生したクラッシュを受けて、コックピットの安全性を高める必要性が叫ばれている。この恐ろしいクラッシュでは、この事故の原因を作ったとして1戦の出場停止処分を受けたロメ・グロジャン(ロータス)のマシンが空中を舞い、もう少しでフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)の手と頭に接触するところだった。
2014年の規定では何らかの前方ロールバーまたはキャノピーが搭載される可能性が高いことも明らかになっている。
フィンランドのテレビ局『MTV3』でコメンテーターを務めるミカ・サロは「F1をクローズド(覆いのある閉鎖型)コックピットにしようなんて、冗談じゃないよ。だってそうしたらF1じゃなくて(スポーツカーの)プロトタイプと同じじゃないか」とこの動きを酷評している。
「1回の事故でパニックになるのは良くないと思うよ。実のところは(重大なケガという意味では)何も起こらなかったんだからね」とサロは加えた。