メルセデスAMGのチーム代表であるロス・ブラウンが、今季のクルマは来年のクルマづくりに向けた申し分のない基礎であると語った。
4月にニコ・ロズベルグが第3戦中国GPでポール・トゥー・ウィンを果たし、またミハエル・シューマッハも第6戦モナコGPで予選の最速ラップタイムを刻んで見せてはいるものの、メルセデスAMGの2012年型車であるW03はそれ以外でのレースでは不安定なパフォーマンスに悩まされ続けている。
かつて2009年にブラウンGPとしてチャンピオンチームとなったことのある現メルセデスAMGだが、今年はチーム別ランキングでやっと5位につけている状況だ。6位のザウバーには26点のリードがあるものの、4位のフェラーリからは実に83点も離されている。
だが、ブラウンはブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙に、今年のクルマはそれほど悪くはないと次のように話した。
「いくつか困難な問題はあったが、去年に比べれば進歩しているよ」
「来年のルールは基本的には今年と同じだから、来年用のクルマを設計する上でのいい基礎になる」
「だから、われわれとしては現在のクルマの開発を継続してゆくよ。その知識は2013年に引き継ぐことができるからね」