フェラーリが最高のクルマとセバスチャン・ベッテル
セバスチャン・ベッテル（レッドブル）は、2012年シーズンで最高のクルマはフェラーリだと主張している。
ブラジルの『O Estado de S.Paulo（オ・エスタド・ジ・サンパウロ）』紙、 イタリアの『Corriere della Sera（コリエーレ・デラ・セラ）』紙、そしてフランスの『Auto Hebdo（オート・エブド）』紙とのインタビューに応じた現チャンピオンのベッテル。その中でベッテルは、フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）が最高のクルマを手にしていないにも関わらず選手権をリードしているという、フェラーリとアロンソが繰り返している主張を笑い飛ばした。
先週末のドイツGPを引き合いに出し、ベッテルは次のように自身の見解を示している。
「フェルナンドは最高のマシンがあったから一番速かったんだ。現時点ではフェラーリがベストだ。だから今の僕がやるべきことは、もっと一貫性をだすことだね」
「彼ら（フェラーリ）は難しいシーズンの開幕を迎えていたけど、今彼らがどこの位置にいるかはご存じの通り。雨、晴れ、気温が高い状態、逆に低い状態、サーキットごとに変化するグリップレベル、これらのあらゆる条件下で彼らは最も安定しているよ」
「フェラーリが現時点では最高のクルマを持っているんだ。彼らは速いし、信頼性もある。ホッケンハイム（前戦ドイツGP）では僕らとマクラーレンを抑えていた。やっかみなんかじゃなくて、それが現実なんだ」
ベッテルはまた、アロンソが有利な立場にいる要因の1つは、チームメイトのフェリペ・マッサがアロンソの引き立て役に回り、レッドブルやマクラーレンのようにチームメート同士でポイントを奪い合うことを避けているためであるという意見を否定した。
「レーシングチームにとって、片方のドライバーが勝利を賭けて戦い、もう一方のドライバーはそれよりも明らかに低い順位のためにレースを戦うというのは好ましい状況ではないね」
「もし2008年のここ（ハンガリーGP）でマッサのエンジンが壊れなかったら、彼がチャンピオンになっていたということを、みんな忘れているよ。今じゃ彼は選手権のトップから大きく引き離されている。クルマはいいにも関わらずね。僕にはそれが理解できない」
結局のところ、フェラーリのドライバーは同等に扱われるのかが最終的なポイントのようだ。そしてベッテルはF1で最も歴史と名声のあるフェラーリに加入することにいくつかの疑問を抱いている。
「彼（マッサ）とフェラーリの契約に関しては、本当にいろいろと聞いた。それについて、考えさせられるよ。まあ、状況によるだろうけどね」
「フェルナンドと同じチームで彼に戦いを挑むことは恐れていない。それがチームにとっても、みんなにとってもいいことだからね。遅いチームメートと一緒になるよりはるかにマシだよ」とベッテルは締めくくった。
