マクラーレンは母国イギリスGPをさんざんな形で終えたが、ドライバーのジェンソン・バトンは22日(日)にホッケンハイムリンクで行われるドイツGPでスランプ脱出を願っていた。
2009年にワールドチャンピオンになり、カーナンバー1を手土産にマクラーレンに移籍したバトンは、イギリスGP終了後に本拠地のウォーキングで開かれたチームの反省会は「粛々とすすんだ」と明かした。
「落ち着いて座ってなんかいなかったし、激しく意見をぶつけ合ったよ」
「うまくできなかった点を洗い出して、どうすれば正しい方向に進めるかを検討した」とバトンは語った。
さらに、ドイツGPに向けて、マクラーレンの2012年型車MP4-27には見た目にも明らかな改良が施される、とチーム代表のマーティン・ウィットマーシュが明かしている。
「今回のアップデートは、これまでのものと比べ物にならないほど大きなものになる。レッドブルやフェラーリがすでに採用しているものだよ」
「今回の改良には、作業を急がせたものも含まれる。それに、ぎりぎりの段階で気づいたものの中には、非常に面白い発見もあった」
バトンはドイツGPを3位で終えたが、2位でチェッカーを受けたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)に20秒加算のペナルティーが科されたため、バトンは2位に繰り上がった。「レース中はずっといいペースで走れて満足している」とバトンはレース後に語っている。
次戦はF1初優勝を飾ったハンガリーGPだ。バトンは、「今から来週末のハンガリーが待ち遠しい。僕にとって特別な場所だし、また素晴らしいレースができる自信がついた気がする」とコメントした。