ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は、なんとも不本意な方法で元F1王者のニキ・ラウダの見解が間違っていることを証明している。
ロズベルグは、今季第3戦の中国GP(4月15日実施)でF1参戦111戦目にして自身にとっても、そしてメルセデスAMGとして再出発したチームにとっても初となる優勝を遂げた。その際、過去3度F1チャンピオンに輝いたラウダは「今後ロズベルグは楽に勝てるようになるだろう」と発言していた。
「ニキ・ラウダは僕に“一度優勝を味わえば、次に勝つのは簡単”と言った。でも残念ながらそれは正しくなかった」と今週末にホッケンハイムで母国グランプリとなるドイツGPを控えるロズベルグは語る。
さらに、「自動的に成功が続くわけではない」と強調した。
確かに、中国GPでポールポジションから優勝を果たしてからの6レースというもの、予選で1列目(2位)を獲得し、表彰台に上がったのは第5戦のモナコGP(5月27日実施)だけである。
メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンは、「最近のパフォーマンスは波が激しい。表彰台のときもあれば、数ポイントで終わることもある」と認める。
「一貫性のレベルをあげることと、トップ争いに挑戦できる能力を培うことに全力で取り組む必要がある」と今後の課題をあげた。
確かに、WO3(メルセデスAMGの2012年型車)はイギリスGP(7月8日実施)で苦戦していた。ロズベルグは予選でトップ10に入れず、チームメートのミハエル・シューマッハは予選でなんとか2列目を獲得したものの、決勝では7位に沈んでいる。
「僕たちのクルマはホッケンハイムのサーキットに適していると思う。シルバーストンよりもずっと」とロズベルグは期待を寄せる。
また、最後に「ホッケンハイムはロングストレートとショートコーナーがあるから、僕たちには向いていると思う」と付け加えた。