ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、「チームとは今年限りになると考えたことがある」と認めた。しかし、2008年のチャンピオンであるハミルトンは、チームにとどまる可能性を示唆する。
マクラーレンとの契約は2012年シーズンの終了をもって満了するため、ハミルトンの去就を巡る憶測が絶えず飛び交っている。
マクラーレンのマネジングディレクター、ジョナサン・ニールは、ハミルトンに残留して欲しいと語った。しかし、ハミルトンは7日(木)、「今シーズンが終わるまで結論を待てるか?」との問いに対し、「それは可能」と答えている。
「別に(結論を出すのに)急いでいないし、急ぐ必要も全くないから、今の時点で今後を決める必要もない」とハミルトンは続けた。
障害になっているのは金銭面だけではない。ハミルトンが要求する休暇や、個人スポンサーとの契約など商業面でも条件が折り合っていないとされる。
長い付き合いとなるマクラーレンとの契約を延長する可能性も示唆しつつ、「移籍を考えたこともある」とハミルトンはイギリス紙『The Evening Standard(イブニング・スタンダード)』に語った。
「僕のマネジメントが今後の計画を立て始めなければならないときがいずれやってくる。現状にとても満足しているから、極めてシンプルな結論になると思うけどね」とハミルトンは付け加えた。
マクラーレンの各ライバルチームのシートには、来年いくつか空きがある。ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)、マーク・ウェバー(レッドブル)そしてフェリペ・マッサ(フェラーリ)の契約が今シーズンで満了するのだ。
「セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がフェラーリやメルセデスAMGといった古い歴史のあるチームに行きたがっているのは知っている」と語るハミルトンは、こう続けた。
「でも、フェラーリへ行くのは僕の夢ではない。美しいクルマを生み出すもう1つの偉大なチームですでに運転しているからね」
「マクラーレンはサーキット上でベストのクルマだと信じているし、偉大な歴史があるチームさ」