マクラーレンは、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が契約満了を迎える2012年末を待たずに、チームを離脱するのではないかといううわさを一蹴した。
先週末の報道によると、マクラーレンは2008年のF1王者であるハミルトンに対し、2013年以降は年間3,000万ドル(約23億4,000万円)の契約金を提示しているという。
しかし、度重なるチームの不手際と悲惨なほど不足しているペースに業を煮やしているハミルトンは、すでにチームからの離脱を決意したと報じられていた。
時を同じくして、マクラーレンとポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)の間で“真剣なやりとり”があったとの説が浮上してきた。皮肉なことに、ディ・レスタのマネジメントを務めているのは、ハミルトンの父親でありマネジャーでもあるアンソニー・ハミルトンだ。
『Time(タイムズ)』のケビン・イーソン記者はそれらの報道を“いい加減なうわさ”であると一蹴し、当のマクラーレンもそれらに対して“対応”する必要性があると感じていると指摘している。
「ハミルトンはマクラーレンを離れることを望んでいない」とイーソン記者は主張し、「ハミルトンのキャリアに、毎シーズン最低2勝は与えているチームだ」と続けた。
そして「ハミルトンは落胆したモナコGP後の日曜の夜にも、マクラーレンにいることに満足していると発言したらしい」とイーソンは付け加えた。
しかしイーソン記者は、ハミルトンのマネジメントを指揮しているXIXエンターテイメントのサイモン・フラーが、レッドブルを除く“他のチームへのアプローチ”を行なっていないとしながらも、“ライバルチームたちと連絡を取り合っていること”を認識している。
マクラーレンは「何もかも思うように行っていないけれど、僕とチームは(レースが行われる)すべての週末で、勝利への挑戦に向けて可能な限りベストの位置を確保できるよう、やれることは何でもやっているって自信があるよ」という、ハミルトンが先週の金曜に残したコメントを引用している。