NEXT...F1開催スケジュール

F1審判長の偽アカウント主、カナダで本人とご対面

2012年06月02日(土)10:59 am

ツイッターの「フェイク・チャーリー・ホワイティング(@charlie_whiting)」が、第7戦が開かれるカナダで本人に対面するようだ。

FIA(国際自動車連盟)のレースディレクターとして、レース中の事故などを審議して裁定を下しているチャーリー・ホワイティングの目にとまった偽アカウントの主は、マーク・マクアードルという43歳の男性だ。

6月1日(金)時点で、1万6,000人以上のフォロワーを持つホワイティングのなりすましアカウントでつぶやいていたマクアードルは、10日(日)に決勝を迎えるカナダGPのパドックへの招待状が届いたことに心底驚いた、とカナダ紙『Globe and Mail(グローブ・アンド・メール)』に話している。

「まだ信じられないよ。こんなことが本当に起こるなんて、思いもしなかったんだ」

同紙によると、自分のツイッターアカウントが存在することに驚いたホワイティングが、マクアードルを7日(木)にカナダGPのパドックへ正式に招くことを決めたという。

ツイッター上で自分になりすましている人物を招待したことについて、本物のホワイティングは「モントリオールでマクアードルと会って話すつもりだよ。きっと楽しい時間になる」と笑顔で話し、さらにこう続けた。

「木曜日はとても忙しいのだけれど、マクアードルにはレースコントロールの現場をぜひ見てもらいたいんだ」

「私はツイッターをやっていないし、実はツイッターのことをほとんど知らないんだ。でも、ときどき、いろいろな人から“あなたのつぶやきが大好きです”と言われていてね。そのたびに、私はつぶやいていないよと言っていたんだ」

「どうやら、あれが私本人ではないとみんなは気づいていないらしい」

「もしも、マクアードルがくだらないことを書いていたら、ひとこと言ってやろうとしただろうね。だが、(つぶやきが)とても面白いし、私の評判を落としたわけでもない。だから、とてもうれしかったんだ」

ホワイティングのフリをしてつぶやき続けたマクアードルにめぐった幸運は、単なるパドックへの招待だけではない。ケーターハムはマクアードルと彼の妻ヘレンにパドック・パスを交付し、マクラーレン、レッドブル、メルセデスAMG、フォース・インディア、HRTもマクアードルを迎える準備をしている。きっと、カナダGP終了後には、ますますリアルなつぶやきが見られることになるだろう。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック