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ステアリング問題でキミ・ライコネンとロータスに不協和音か

2012年06月02日(土)10:56 am

ステアリングが合わないという問題が、ロータスとチームの花形ドライバーであるキミ・ライコネンに不和をもたらすかもしれない。

フェラーリ所属当時の2007年にチャンピオンとなり、2009年シーズン末に一旦F1を離れてラリーに参戦したライコネンは2012年シーズンからF1に復帰したが、開幕当初からクルマのステアリングが自分に合わないと話していた。

モナコGPでは、チームはライコネン仕様のステアリングを持ち込んできたが、このステアリングが実際に使用されたのはグランプリ初日の5月24日(木)に行われたフリー走行セッションでの1周だけだった。

このときの状況について『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』の技術解説者マーク・ヒューズは、「あのセッションで新しいステアリングを試すかどうか、チームがライコネンに確認したが、ライコネンは申し出を断り、その後あのステアリングは使われなかった」と話している。

このニュースが流れたことで、ロータスはライコネンのステアリング改良を「諦めかけて」いるとのうわさを呼んだ。記者会見等でも見られるとおり、ライコネンは言葉を尽くしてエンジニアに改良を求めるタイプではないため、使いにくいステアリングに慣れてもらうしかないとロータス側は考えているかもしれない。

しかし、ロータスのチーム関係者はフィンランドの『MTV3』局に対してこのうわさを否定。「キミの好みにぴったり合うようにステアリングを改良する努力を“諦める”なんて、ありえない」

それでも、ライコネンがモナコGPの初日に新型ステアシングの試用を拒んだために、チームのフリー走行での計画が狂ったことは確かだ。

ロータスの公式ウェブサイトでは、5月27日(日)に決勝を終えたモナコGPについて「ライコネン好みのステアリングを作り上げることの重要性、また、いかに経験豊富なドライバーであってもモナコのように技術の求められるサーキットで走行時間を削られれば悪影響が生じる」とつづられている。

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