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抜けないF1モナコGP、退屈なレースとの意見も

2012年05月30日(水)14:42 pm

大混戦が続く2012年シーズンにあって、追い抜きが難しく隊列が連なる展開となったモナコGPは退屈だったとの声が上がっている。

規定の地点で前のクルマとのタイム差が1秒以内だった場合に作動できるDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)、チーム同士の実力のきっ抗、一筋縄ではいかないピレリのタイヤといった要素が、2012年のF1を史上まれに見る、追い抜き回数の多いシーズンに演出している。

しかし、フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙によると、27日(日)に決勝が行われたモナコGPでは、78周のレース中たった9回しか追い抜きの場面がなかったようだ。

レース中の追い抜きが10回未満になることは珍しく、モナコGP以前に追い抜きが10回に満たなかったグランプリは2010年の日本GPにまでさかのぼり、このときの追い抜き回数は7回だった。なお、昨年のモナコGPでは16回の追い抜きが確認されていた。

先日のレースで見られた9回の追い抜きのうち2回は、周回遅れのシャルル・ピック(マルシャ)を追い抜く際に記録されたものだ。

そのほかに、何度か追い抜かれたのはティモ・グロック(マルシャ)、ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、ナレイン・カーティケヤン(HRT)といった、後方で走ることの多いクルマだ。

レース終了時のタイム差を見ると、上位6台が10秒以内にゴールする接戦だったが、隊列の前方ではほとんど順位に変動がなかった。

スタートからゴールまで列車のようにクルマが連なって走り続けるレースで優勝したマーク・ウェバー(レッドブル)についてポルトガルのスポーツ紙『O Jogo(ウ・ジョーゴ)』は、「モナコ列車の運転士」と評している。

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