メルセデスAMGが、いよいよ将来的にもF1に参戦継続することに署名する一歩手前まできたようだ。
2013年からの新しいコンコルド協定で、ライバルチームの方が好待遇であることに不満を持っていたメルセデスAMGは、F1の最高権威者であるバーニ―・エクレストンと舌戦を繰り広げていた。
コンコルド協定とは、F1チーム、統括団体のFIA(国際自動車連盟)、F1運営会社などで結ばれる協定。F1の商業権や運営方法、利益分配などが規定されており、内容は非公開となっている。
だがエクレストンは24日(木)、『CNN』に対し「現在参戦している全てのチーム」が「2020年まで」契約を済ませたと語った。
「全員と合意に至った」とエクレストンは主張している。
メルセデスAMGもその中に含まれているのかと尋ねられたエクレストンは、「もう少し成り行きを見守らなければならないが、メルセデスAMGにおいては全てが順調であると自信をもっている」と付け加えた。
そして、現在ミハエル・シューマッハとニコ・ロズベルグの両ドイツ人ドライバーを抱えているメルセデスAMGがF1から撤退するかもしれないと、危惧(きぐ)する必要はもうないのかと質問したところ「その通りだ」とエクレストンは強調していた。
しかし24日(木)、今週末レースが開催されているモナコでメルセデスAMGが交渉の終了宣言を出すことはなかった。
「この件に関しては、建設的な話し合いが進められており、正しい方向に向かっていることは確かだ」とメルセデス・ベンツのモータースポーツ部門責任者のノルベルト・ハウグはコメントしている。
モナコを訪れる前に、メルセデスAMG代表のロス・ブラウンはこの話し合いは“デリケート”と表現していた。